大阪市立美術館と中之島美術館に行ってきました。お目当てはフェルメールと岡本太郎。まずはフェルメール展の写真を。
館内に入ると大きな看板が出迎えてくれます。閉幕直前ということでどの時間帯もお客さんでいっぱいでした。すぐ横には今回の大目玉である『窓辺で手紙を読む女』の見どころポイントを教えてくれる展示がありました。
↑修復前
↑修復後 修復前にはいなかったキューピッドがあらわれています。
このキューピッドがあらわれてからの展示が所蔵館以外では世界初だったので、かなりの注目を浴びていたというわけですね。この作品は展示の一番最後にありました。なのでそこに行きつくまでに多くのオランダ絵画が展示されていたわけです。それがまあなんともおもしろかった。西洋画の知識が乏しいので音声ガイドを借りて絵画の横にある解説もバッチリ読みながら鑑賞。とくにおもしろいと思ったのが、画中の鳥が暗示している意味。
鳥には性的な意味があるようで、鳥を売っている男女は売春の仲介役であったり、一線を越える関係になろうと誘っていたりする描写らしい。いやーおもしろい。直接的な描写ではなくて鶏を介して暗示してくるこの感じ、上手く言葉にできないけど、すごくおもしろい。官能的なメッセージを暗示的に描写する芸術が私はすきだなと改めて思いました。
作品を鑑賞する以外に美術館そのものの佇まいを目に焼き付けるのも楽しみの一つ。大阪市立美術館は1936年に開館、敷地は住友家の本邸があったところなんだそうです。
シャンデリアが綺麗で、大きなカメラで撮影してる人もいましたね。記念にポストカードとオランダのチョコレートを購入し、大阪市立美術館をあとにしました。
フェルメール作品とオランダ絵画を堪能したあとは、岡本太郎の回顧展へ。市立美術館とはまた違ってかなりモダンな建物。
「芸術は大衆のものだ」と説く岡本太郎の意を意識しているからか、作品は撮影可能でした。すきだなと思ったものをいくつか載せます。
↑『傷ましき腕』ぐっと握りしめて苦に耐える姿に魅せられました。
↑『電撃』1947年の作品。岡本太郎が戦後最初に描いた作品なんだそう。
↑この作品を見たとき、自分の中で黒い感情が湧きだすあの感じが蘇りましたね。
↑岡本太郎晩年の作品。
↑作品名ごと好きな作品。
↑『愛』見るからに愛である。
ここでも帰りにポストカードを買ってお土産にしました。
そして帰路につく前にロンドンティールームへ寄って、アイスミルクティーとパンプディングを堪能し充実した1日を送ったのでした。